コラム

砂糖の話 黒糖 -その3

日本国内で黒糖を製造している沖縄県の離島にある七つの島(伊平屋島、粟国島、多良間島、西表島、小浜島、与那国島、波照間島)についてお届けしましたが、これらの島で製造された黒糖のみが『沖縄県産』として販売されており、原料で使用した場合、沖縄産純黒糖と表記できます。2010年の3月に消費者庁より食品表示についての、黒糖の定義が明確になり(製法上のみ)今までハッキリしないままで、ややこしかった加工黒糖(粗糖と黒糖を原料として製造した砂糖で、黒糖のもつ風味や成分などを生かしながら、管理された工場で年間を通じて安定した品質を保てます。)や、加工糖(粗糖と糖蜜で製造した、外観は黒糖に非常によく似た砂糖で、安定した品質で大量に安価に製造することができます。あくまでも黒糖風味のお砂糖です。)などと違い、消費者の認知もしやすくなりました。ただ、以前時テレビなどの影響でブームとなり、市場から持て囃された時代は過ぎ、砂糖離れが拍車をかける要因となり、現在は黒糖産業自身も苦境に立たされています。

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