コラム

砂糖の話 粗糖 -その1

「粗糖とは加工段階にある砂糖の一種である。」とフリー百科事典のウィキペディアでは説明されていますが、製法はサトウキビを絞った汁を下処理した後に、煮詰めて結晶化させ遠心分離器にかけて、糖の結晶(糖分)と糖蜜(蜜分)にある程度分離した結晶の部分が「粗糖」になります。
因みに余談ですが、この時に出てくる糖蜜(蜜分)は褐色のドロドロしたシロップ状の液体ですが、見た目は黒糖蜜のようで甘く美味しそうですが、舐めてみると苦味があり食べられるようなものではありません。これは蜜分100%だからで「廃糖蜜」と呼ばれています。名称からも察しが付くように廃棄しなければならない程度の蜜で、食品グレードでは使用できません。主に微生物のエサとして活用できるため培養を目的といているメーカーの研究機関に出荷されています。ただ昔はコクや隠し味的な部分で、ある調味料メーカーは使用していたと聞きましたが、昨今の原材料表記等においても厳しくなり、使用を取りやめた経緯があります。またこの糖蜜については、改めてご紹介させていただきます。
次回は、粗糖の特徴についてご紹介します。

画像

画像