コラム

小麦粉の話 その11

今回は小麦一粒のうちごく一部を形成しているにすぎない「小麦胚芽」についてお話をさせていただきます。
小麦胚芽とは、皮をむいた小麦の粒から胚乳を取り除いた物(小麦粉を製造する工程は逆で、胚芽を取り除き後に残るのが胚乳)です。
昔、理科の実験で習われた記憶のある方も多いと思いますが、お米を例にあげて説明すると、楕円形の米粒に一部欠けている部分があります、そこにあったのが胚芽で、我々が食べているのが胚乳の部分です。つまり小麦の胚乳は粉になるわけです。胚芽には非常に高い栄養素が含まれています。「植物のたまご」といわれる程5大栄養素に富んだバランスの良い食べ物としても広く認知されています。
ただ、胚芽には澱粉質がほとんど含まれていませんので、胚芽単体でパンや麺類やお菓子などを作ることはできませんので、小麦に加えて風味付けとした使い方になります。
各メーカーそれぞれ販売されていますが、製品内容としては原料(全脂胚芽または脱脂胚芽)形状(粉末またはフレーク)さらに焙焼の度合いが異なるタイプがあり二次加工や用途により選べることがあります。

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